2次元超音波計測融合解析による血管な圧力及び血液粘度推定手法の確立




我が国の生活習慣病の1つに循環器疾患があります。循環器系疾患に含まれる心疾患と脳血管疾患による
平成27年度の死亡率の合計は全体の約24%を占めています。

断面
平成 27 年人口動態統計月報年計(概数)の概況より引用

そもそも心疾患や脳血管疾患は動脈硬化が原因で発症します。

動脈硬化とは?
・動脈が中性脂肪等により、弾力性や柔軟性を失った状態のこと


血行力学

血流により血管に作用する(血行力学)が動脈硬化や循環器系疾患の発症と進展を誘発

以上のことから生体内の血行力学を再現し,臨床応用を目指した生体内の血行力学に関する情報を取得していきます。
そこで本研究では、直円管・分岐管に対して汎用的な2D-UMI解析による血液粘度推定を目的としています。
現在2D-UMI解析により、直円管の血管形状における圧力場と血液粘度を推定しています。
血液粘度についてはヒトの全血の最低粘度である2 cP、健常者の粘度である4 cP、
ヒトの全血の最高粘度である8 cPの 3種類について解析を行っています。

2D-UMI 圧力場 血液粘度
2D-UMI 圧力場 血液粘度



門脇グループ研究紹介