足底圧を利用した歩行解析評価指標の開発
B4 山本涼介
背景
進化の過程において,ヒトとの最大の特徴が直立二足歩行である.直立二足歩行によって両腕は大地から離れて自由になり,頭部が身体の重心線上に置かれるようになった.それによってヒトの脳は発達し,現在の繁栄を手にしたと言われている.
しかし同時に,歩行運動は老化や疾患の影響をとても受けやすい.
背筋力や腕力は60代になっても20代当時の70%の力を保っていたのに対して,脚力は40%の力しか保っていないと言われている.
そのためリハビリテーションの臨床の場では,患者の運動機能及び精神機能の回復を目指して集中的訓練が治療計画の下に施工される.
問題点
実際の臨床の場ではこの歩行に関する評価は医師の経験則で現状を決めることが多い.総合病院では計測装置を用いて歩行診断を行うところもあるが,装置が大型で尚且つ被験者が実際に自由に歩けない.
本研究の目的
そのため本研究では従来の大型装置を小型化し,患者がよりいつもの環境でリハビリに取り組めるようなプレッシャーを与えない計測装置を製作し,その計測装置から得られる歩行データより評価指標を開発することで健常者との区別ができるような評価指標の開発を行う.
必要な知識
電気回路
プログラミング
森川グループ研究紹介